トップメッセージ

モノづくりをする人をつくる。
その人が活躍できる仕組みをつくる。
なぜなら人にこそ価値があるからだ。

新発田建設株式会社
代表取締役社長 渡邊明紀

建築と土木を両輪として、地域の風景を造る。

私たちは新潟県新発田市で大正9年に創業し、100年に渡り、地元新発田市を中心に、建築と土木に取り組んできました。建築と土木は同じ「建設」というカテゴリーで語られますが、その発想は大きく異なります。何もないところに新しいものを造りあげていく建築と、すでに存在している自然に対して構造物を造っていく土木。私たちは、建築業からスタートし、一般住宅から、学校?病院?市役所などの公共施設、教会、そして新発田城の復元まで、規模も工法も材料も異なる様々な建築物を手掛けてきました。土木に本格的に力を入れ始めたのは、新潟地震や大規模水害が続いた昭和40年代です。地域の復旧に尽くしたという思いから、土木部門の拡充を図りました。現在は、売上げベースでは建築86%、土木は14%ですが、今後は土木の比重を高めていきたいと思っています。それは、土木分野で安全に直結する数々の問題が起こっているからです。

高度成長期に建造されたコンクリート構造物の多くが寿命を迎え、点検と補修を必要としています。建築の分野では、ビルやスタジアムなどの大型建築物、土木の分野では、道路?トンネル?橋梁?港湾と実に膨大な数に上ります。さらに、異常気象、想定を超える自然災害が多発し、国土の70%が山岳地域の日本では、ダムや砂防ダムの建設、河川補修が急務です。一級河川の信濃川、阿賀野川の河口に位置する新潟県では、その必要性はさらに増しています。ここに私たちの力を発揮し、人々の生命と財産、産業を守っていかなくてはならないと考えているのです。

不変と変化、相反するものが100年を支えた。

事業を進めていく中には、変えてはいけないことと変えていくべきことがあると私は考えています。私たちにとって、変えてはいけないものは、常に「真」実を求め、「善」を分かち合い、「美」しいものを創り出すことを究極の目的とする、「真?善?美」という社是に基づいて進んでいくことです。変えていくべきものは、技術や働き方などです。GPS機能や3Dデータ、高度な制御システムによって建設機器は劇的に進化し、新しい工法の考案も相次いでいます。工事現場に人認証システムを導入し、人とモノと情報の管理をするというようなことも起こりうると思っています。そうした変化を敏感に感じ取り先んじて動き出せるフットワークの軽さが今後、ますます求められるでしょう。

ここで間違えてはいけないのは、IoTやAIの導入による効率化や生産性の向上は、売上げアップが目標ではなく、お客様の満足度を上げるため、作業員の安全と働きやすさのため、つまり「人」のためだということです。いつも社員に伝えているのですが、売上は追うものではなく、一人一人が真摯に仕事を行った結果として後からついてくるものです。数字ではなく、人の想いと真摯に向き合う――それが100年間で培った私たちの仕事の流儀です。

若い才能を育てる環境がここにはあります。

私たちの一番の特徴は、長いお付き合いのお客様が多いことです。一度工事を担当すると、そのメンテナンスや増改築で声がかかり、「校舎を立て直したい」「新工場を建てたい」「支店を出すから」などのご依頼もいただきます。祖父が創業した時から変わらずお声掛けいただく学校も、全国にある拠点すべてを建築させていただいた企業もあり、私たちの技術への信頼をひしひしと感じています。その期待に応えるため、私たちは教育に力を入れてきました。会社内外での研修や勉強会、資格取得支援に加え、若くして現場を任せ、現場代理人としての成長を後押しする教育プランを実施しています。

「ものづくりの最前線で働きたい」「資格を取得しキャリアアップを目指したい」「お客様とコミュニケーションを取りながら設計がしたい」と、理由は様々ですが、キャリア採用で入社し、高い志を持って働いている女性技術者もいます。建築?土木についてまったくの未経験で入社し、会社のサポートを受けながら勉学に励み、資格を取得。現在は立派に現場をまとめる工事所長もいます。

建築?土木?設計の知識や資格があれば、すぐに力を発揮できますし、理系のロジックで考えられることは、仕事をスムーズに進めるのに役立つでしょう。しかし、大切なことは、「人」に向き合い、その言葉を聞き、設計図の先にある「人」の想い、求めるものに気づくこと。そういう姿勢をお持ちなら、あとは入社後に私たちが教えます。新発田建設の「次」をともに創っていく若いみなさんにお会いできる日を待っています。